Netflixアニメ『だんでらいおん』レビュー丨魂禁がいらないような、悔いのない人生を。

アニメ『だんでらいおん』レビュー

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こんにちは、lenoreです。

今回は、Netflix独占配信でアニメ化された空知英秋先生のデビュー作・アニメ『だんでらいおん』について書こうと思います。

 

「初期の『銀魂』を少し観たことがあって、その登場人物も知っていて関係性も少し分かる」

空知先生作品に対する知識はこのくらいの感じで『だんでらいおん』を観たのですが、

 

【どうせだったら楽しく生きようぜ男性+いざという時頼りになる個性強め小さい女の子+メガネのカチっとした性格の男性】

この組み合わせで展開する生死や人生観について考えさせられるストーリーが40代になった自分にぶっ刺さってしまい、

毎話「くだらねぇー!」と笑って、毎話「急に泣かせてくるやん…」とほろっと泣いてしまいました。

 

デビュー作でここまで達観した人生観を描けて、成仏する魂をだんでらいおんと表現できる空知先生すご…




直接的な表現ではない"優しさ"

このお話は基本、

●現世(娑婆)にやり残した事があってさまよっている地縛霊たち

●魂魄廻禁銃(通称 魂禁)で地縛霊の眉間を撃ち強制的に成仏させる仕事をしている、日本天使連盟送迎部たんぽぽ組の人たち

を中心に繰り広げられていきます。

 

たんぽぽ組の人たちは即刻銃で撃って成仏させるのではなく、

「ったく…分かったって…んで何すりゃ良いんだ?」という雰囲気で、地縛霊のやり残したことを一個ずつ叶えてあげます。

 

この様子を見て、

あぁ…"優しさ"って「休んでね」とか「疲れてない?」とかの直接的な言葉や行動だけじゃなくて

“相手が望むことをちゃんと聞いて、それをなるべくその人が望んだかたちで叶うようにする"っていうかたちもあるよなぁ。

と感じました。

(この辺がプロトがやっていた共感システムとは違うところかな?あれは強制的に感傷に浸らせてるだけな感じ)

 

私の体感ですが、最近こういう直接的ではない&即刻ではない感情表現って、ちょっと少なくなってきている気がしていて

(例えば、イラついた!→即ひどい目に合わせてやる!、不利を被った!→即攻撃だ!、好きと言いながら知識足りないじゃねーか!→はいお前やる資格なし!…みたいな感じの感情が多いなと思っています)

 

なので『だんでらいおん』で描かれている、一見面倒くさそうに見えるが実は一番その人のことを考えている“遠回りだけど確実"みたいな感情表現、大事だよなと感じました。




「しょうがないか!」良い意味の"諦め"がつく

あと全話観終えて思ったのは、あぁ…なんて良い諦めがつく作品なんだ、ということです。

 

「ゆるゆるした脱力キャラ系を観た時のかわいいゆったりした感覚」じゃなくて、

「いつもの景色を見ながら寝転んで、なーんにも考えない日のようなゆったりした感覚」を観終えたあとに味わえるんです。

本当の意味の脱力って言うんですかね?

 

私はちょうど1話を、仕事的にも体調的にも生活スタイル的にも結構疲れ切っていた時に観たんですが、

「くっだらねぇー!」と笑って、ほろっと泣いて、

観終えたら「まぁ気張ってもしょうがないか!明日もぼちぼち頑張るかー!」という気分になっていました。

 

寝る前に少しずつ観るの、精神衛生的におすすめな気がします!




こっちのけんとさんの『ゴロンとドロン』がぴったり!

↑ゴロンとドロン / こっちのけんと MV  こっちのけんと公式YouTubeチャンネル

この曲…めっちゃ中毒性があって最近よく聴いています!

鉄男と美咲と正樹が真顔で踊っているシーン、なんか見ちゃうんですよね。

 

「零だって霊になって例にならって対になって飛んでいこう」

生まれて死ぬまでをこんなに端的に表せるのか!と、こっちのけんとさんの才能ってやっぱりすごいなと思いました。

("対になって"は、体はなくなって魂だけがさまようんじゃなくて、"体も魂も対"で成仏しようという意味かなと捉えました!)




まとめ:笑えて泣ける"本当の意味で優しい"お話

アニメを観よう!みたいな感じじゃなくて、ふらっとお店に立ち寄るみたいな感じで観ると、

より自分の人生観に刺さる作品なんじゃないかなと思います。

 

娑婆とか霊魂とか生死とか未練とか思い残したこととか、結構仏教的な考えの部分もあるので、いろいろ考えさせられる作品だとも思います。

 

でも一番好きなのは、笑えて泣ける"本当の意味で優しい"お話なところかな✨

ネタが少し古かったり、各話流れが大まかに同じ部分があるのでそこが合わない人には合わないのかな??とは感じますが、いろんな方におすすめしたいです!

 

あと、たんぽぽ組や他の組の人・京河家の人々の存在が目立ちますが、

実は送迎部の部長が有能で、大事な時にちゃんと動いてくれている人なので、そういった周りの人たちにも注目すると面白いと思います。

(昔送迎部にいた京河大吾郎が今でも部長には丁寧に挨拶していたり、下界が危機に陥った時まず鉄男を呼びに行ったのが部長だったり、頼りになる!)

作品詳細

全7話

原作…空知英秋

監督…又賀大介

アニメーション制作…NAZ

●丹波鉄男…小林親弘
●黒鉄美咲…潘めぐみ
●京河正樹…宮野真守
…他。

(参考:Netflix作品ページNetflix内ニュース

予告編

↑「だんでらいおん」予告編         NetflixJapan公式YouTubeチャンネル

 

読んでいただきありがとうございました!