アニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』情がつなぐ、たくさんの絆
こんにちは☆lenoreです。
今回はテレビアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』について書こうと思います。
竈門炭治郎立志編・無限列車編・遊郭編でも、
みんなで協力して鬼と戦うシーンはたくさんありましたが、
今回の刀鍛冶の里編は特に仲間・協力・助け合い…
こういった単語が自然と頭に浮かんでくる作品でした!
個々で光って、みんなで勝つ
今回の敵の鬼は、上弦の肆・半天狗と上弦の伍・玉壺。
鬼としての力が強いというだけではなく、道具を使っていたり何体にも分裂したり
ちょっとひとくせふたくせ、ちょっと小細工がある鬼たち。
この「ちょっと」の部分が、鬼の性格として見てすごく魅力的ではあるんですが、
自分が剣士として戦うことを想像してみると…かなり厄介なタイプの敵ですよね🤔
(倒すための条件がより難しくなっているという感じ)
そんな上弦たちと戦っている炭治郎くんたちを見ていて、すごく「みんなで戦っているなぁ」と感じました。
今までももちろんみんなで戦っているんですけど、今回は小鉄くん・鋼鐵塚さん・鉄穴森さんなど、
刀鍛冶の里の人たち(=鬼殺隊の剣士ではない・普段から戦闘訓練をしているわけではない人たち)の存在も
とても大きかったと思います。
剣士の人も、刀鍛冶の里の人も、みんなで協力して鬼を倒す。
無一郎くんのお話の中のキーワード「情けは人の為ならず」に通じるものがある気がしました…🤔✨
無一郎くんの変化
【この段落以後、内容について言及があります】
怒涛の正論攻め
私、柱の人みんな大好きで、一番好きな柱が無一郎くんなんです✨
(ちなみに鬼滅全体の中で一番好きなのは伊之助くんです🐗)
竈門炭治郎立志編の柱合会議の時に、
空飛ぶ鳥を眺めて「何ていう名前だっけ?」とふわぁっとした雰囲気だったのに、
炭治郎くんが鬼舞辻無惨に会ったことがあると聞いた瞬間「戦ったの?」とキリッと聞く。
このギャップにやられました🥰
遊郭編の後に↓このPVが流れて、無一郎くんが霞の中から現れた時には
「かっこいいいいーーー!!」と盛大に発狂しましたよ笑。
↑「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編 テレビアニメ化決定 PV (アニプレックス 公式You Tubeチャンネルより)
こんな私ですが、今回無一郎くんが縁壱零式のことで小鉄くんと揉めているシーンでは、
流石に炭治郎と同じようにイライラしてしまいました。
「壊れるから何?また作ったら?」「柱の時間と君たちの時間は違う」
間違ってはいないんですけどね…悪意は無いんですけどね…。
壮絶な経験を経て、絶対に鬼を滅殺すると自分に厳しくしてきた無一郎くんからしたら、
全部当たり前で、一番の最短ルートだし、一番優先すべきこと。
ただそこには「情」のようなものが感じられない。
うーん…でもこれを理解するのって本当に難しいですよね…🤔
「情」がつなぐもの
言葉で説明しようにも難しいこの「情」を無一郎くんに思い出させてくれたのが、
炭治郎くんの言葉、そこから思い出した父の言葉、そして兄・有一郎くんとの記憶でした。
無一郎くんって、根っから冷たい人・超現実的な人というわけではなくて、
元々は根がとても優しいタイプだったけれど、
壮絶な体験をして記憶を無くし、死ぬまで消えない怒りが残り、
それと向き合い、悪鬼滅殺を胸に血反吐を吐くほど自分を鍛え上げてきて今がある、という人なんですよね。
なので情を全く知らない状態から…ではなく、
「人のためにすることは、巡り巡って自分のためになる」
「一人で出来ることなんてほんのこれっぽっちだよ。だから人は力を合わせて頑張るんだ」
「誰が分かってくれようか、お前さんのことを。お前さんがどれだけ手一杯か。どれだけぎりぎりと余裕が無いか。ものを覚えていられんことの不安がどれだけか。そして、血反吐を吐くような努力を誰が分かってくれようか」
「杓子定規に物事を考えてはいけないよ、無一郎。確固たる自分を取り戻した時、君はもっと強くなれる」
「どうか弟だけは助けてください。バチをあてるなら俺だけに」
「無一郎、お前は俺とは違う。自分ではない誰かのために無限の力を出せる選ばれた人間なんだ」
(炭治郎くん、無一郎くんのお父さん、無一郎くんの前任刀鍛冶の鉄井戸さん、お館様、有一郎くんの言葉…あぁぁこうやって振り返るだけで涙が出そう😭😭)
こんな風に思いやりにあふれる人たちの中で、
元々あった「情」を思い出していった・取り戻していったんですよね。
情けは人の為ならず
夜明けが近くなった頃。
既に一度口から泡を吹いているくらい体に堪えているのに、渾身の力で炭治郎くんを呼ぶ無一郎くん。
夜明け前に逃げられるより先に半天狗にとどめをさせるように
鋼鐵塚さんが研いでいた炭治郎くんの刀を力を振り絞って炭治郎くんの方へ投げ、
炭治郎くんが刀を手にとって半天狗の元へ向かおうとする姿を見届けてから
「頼んだよ、炭治郎…」と言ってバタンと倒れた時の無一郎くんの優しい表情。
みんなで何かを成し遂げるために、誰かが何かを出来るように、
自分一人だけじゃなく誰かを助け、助けられるように。
「情けは人の為ならず」を自ら実行している無一郎くんの優しい表情がすごく印象に残りました。
今回こういうリレーのような協力シーンが多くて、
今まで以上に、見ていて「頑張れ!!」っていう気持ちになったなー✨
私が私のまま出来ること、人の役に立てること
第十話から深掘りされた甘露寺蜜璃ちゃんのお話も、とても印象に残りました😭
小さい頃からよく食べて、体が強くて、力持ちで、
でも年齢を重ねるに連れて他の子と少し違うことが自分でも分かってきて、
“年頃の子"の一般的な感じに近づく為に自分を偽って、それでもやっぱり何か違うなと感じて…。
ていうかそもそも!!年頃の女性に
「君と結婚出来るのなんて、熊か猪か牛くらいでしょう」
「そのおかしな頭の色も、子どもに遺伝したらと思うとゾッとします」
こんなこと平気で面と向かって言う人なんて、こっちから願い下げですよ本当に😠
「また、人間じゃないみたいに言われるんじゃないのかなって」
蜜璃ちゃんみたいなまっすぐで素直な女性にこんな辛い言葉を出させるんじゃないよ、全く!!😠😠
でも、蜜璃ちゃんの存在をそのまま受け入れてくれるご家族・お館様、
そして炭治郎くんの「この人が希望の光だ!」という言葉で、
なんだかこちらまで救われたような気持ちになりました😌✨
伊黒さんの優しさも、見ているこちらが恥ずかしくなってくるくらい初々しくて可愛かったなー😊🐍
蜜璃ちゃんそのままを見てくれる人が居て、偽らないそのままの姿で居られる場所があって、本当に良かった。
近いのに遠い、兄の存在
不死川兄弟のお話も、すごく切ないものでした😭
この兄弟のお話の何が辛いって、
母親を殺した兄に対して「人殺し!」と言ってしまったけれど、
そうではない。実弥さんの行動は人殺しではなく家族を守るための行動。
でもそれに気づいたのは「人殺し」と言ってしまった後。
唯一生き残った家族に一番キツい言葉を浴びせてしまった。
同じ鬼殺隊にいるのに会えない。自分が柱にならなければ柱には会えない。
謝りたいのに、近いのに遠い。
私だったら、謝りたい気持ちはあってもちょっと諦めちゃうかもしれないなと思いました。
(もう嫌われたままでもいいや、こんな酷いことを言ってしまった自分なんて、という感じ)
玄弥くんの体がちょっと心配ですが(兄が事情を知った時の発狂を想像😨)
今回の任務で、今まで一匹狼な感じだった実弥くんに、少し仲間意識?所属意識?の様なものが出来たと思うし、
不死川兄弟の関係も良くなっていくといいなと思います。
せめて、向き合って謝れる&事情を聞ける機会でもあったらな…🤔✨
まとめ
今回の刀鍛冶の里編は、「繋がり」がすごく大事なお話だったなと思います。
ここまでに書いたシーンだけではなく、
●後ろに鬼が来ているから逃げろと言われても、無一郎くんになんとか空気を届けようと、玉壺が作った血鬼術・水獄鉢に口を当て息を吹き込む小鉄くん。
●何度玉壺に狙われても炭治郎のための刀を研ぐ手を止めない鋼鐵塚さん。
●小鉄くんを守った煉獄さんの鍔。
●里で最も技術を持つ長の鉄珍さんを守ろうとする里の人たち。
こういった繋がりも印象に残りました。
たくさんの情が繋がって、重なって、2人の上弦の鬼に打ち勝てましたね。
あ!あとこれも大事なこと!禰豆子ちゃん太陽克服おめでとう!!
本当に「良かったね」😄
作品詳細
原作…吾峠呼世晴
監督…外崎春雄
制作…ufotable
●竈門炭治郎…花江夏樹
●竈門禰豆子…鬼頭明里
●時透無一郎…河西健吾
●甘露寺蜜璃…花澤香菜
●不死川玄弥…岡本信彦
●半天狗…古川登志夫
●玉壺…鳥海浩輔
●憎珀天…山寺宏一
●積怒…梅原裕一郎
●可楽…石川界人
●空喜…武内駿輔
●哀絶…斉藤壮馬
…他。
(参考:鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 公式サイト)
読んでいただきありがとうございました!