アニメ『SSSS.DYNAZENON』最終的には「人」がどう動くかが大事ということかな?
こんにちは!lenoreです。
今回は、アニメ『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』について書こうと思います。
前作の『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』は
ダークな世界観と爽快感がうまい具合に合わさっている作品だなと感じましたが
(グリッドマンのレビューは こちら )
今回観た『SSSS.DYNAZENON』は、
「みんなで」とか「気持ちを合わせて」とか人間味のある描写が多く、
そこが「怪獣怪獣した世界」と不思議とマッチしていて面白かったです!
※アニメ『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』のみ鑑賞済、映画『グリッドマン ユニバース』は未鑑賞の状態で書いているので、映画鑑賞済の方からすると私の推察に?なところもあるかもしれません。あしからず…🙇♀️
登場人物が愛らしい【この段落以後、内容について言及があります】
まず感じたのは、登場人物がみんな愛らしいということです。
●ガウマは、怪獣使いとして皆をひっぱっていくリーダー的立ち位置なのに、言動が悪ガキみたいでかわいい。
●蓬くんは、風邪引いても頑張って戦いに行って、ひとりだけ「ダイナゼノン!…ケホケホ…」って言いながら頑張ってて健気でかわいい。
●夢芽ちゃんは、ツンな子なのかと思いきや友人の鳴衣ちゃんと一緒の時はかなりくだけてて、何なら結構甘えんぼうでかわいい。(無言でチュロス食べてたとこ最高)
●暦くんは、一見ふわっとして何も考えてないように見えるけど、ちゃんと心のなかで考えてて、しかも実際の行動に移せる強くて優しいところがかわいい。
●ちせちゃんは、サイズ感がかわいい・喋り方がかわいい・独自の世界観を持っててかわいい・いとこの暦くんを「先輩先輩」と言って慕っててかわいい。
もう挙げだすとキリがないくらい、かわいらしくて人間味のある愛らしいキャラクターばかりだなと感じました。
これは、敵の怪獣優生思想の人たちも基本同じ印象で、
敵なんだけどなんか憎みきれないって感じのところがまた良いなと思いました。
特にオニジャが「この人分かりやすっ!」って感じの性格で面白かったな😂
核心をついている?シズムの言葉
一般的な常識はあるが…
でも、その怪獣優生思想のジュウガ・オニジャ・ムジナ・シズムの4人の中で、
ひとりだけ雰囲気が違うなと感じたのが、シズムでした。
ムジナが暦のダイナストライカーを持ってきてしまった(結果的には盗んだ)時には、
それを利用してガウマをぎゃふんと言わせてやろうとするジュウガに対し、
普通に・至極まっとうな「暦に返した方がいい」という意見を言っていましたし、
ガウマ隊の皆がプールに行くのについていった時も、大型遊興施設に仲間たちと遊びにいった時も、
普通に・純粋に遊んでいましたよね🤔
しかもビジュアルが私にかなり刺さりましたし(大好き)、
cvが内山昂輝さんで更に大歓喜だったんですが、
お話の中のキャラクターとして見ると、かわいいよりも「怖い」という印象が強くなっていった気がします🤔
一番幼く見えるが…
シズムは「人間というもの」とか「蓬たち自身」に興味があるだけの普通の人に一瞬見えるんですが、
「怪獣を育てるのは人の意思だよ。俺たちが怪獣を作るわけじゃない。怪獣優生思想は、怪獣が必要とする世の中を作りたいんだ」
「どうして君たちが怪獣と戦う必要がある?やっぱりどこかで怪獣と戦いたいと思ってるんじゃないの?」
「ここだって自由な学校に見えても、みんな何かに縛られてる。そういうものから開放してくれるんだよ、怪獣はさ」
(全て第4話より)
「そうやって、人は自身で理(ことわり)を作るよね。自分で自分を縛っておきながら、自由を求める。他人に流されながら、他人を流す。うっとうしくないのかな」(第5話より)
こういう悟りの域!みたいなことを、
怪獣優生思想の4人の中で外見は一番幼く見えるシズムがポンポン言うので、
逆に怖くなってくるんですよね💦
結局「人」がどう動くかということ…?
シズムの言葉をよくよく見返してみると、
●「怪獣は人の意志(情動)から作られる」→意志は人から自然に出るもの→なら怪獣も自然に存在してもいいということ…?
●「怪獣と戦いたいと思ってるんじゃないの?」→戦いたいと思っているとしたら、それも人の意志で自然なこと→戦いに発展するのは別に悪くはないということ…?
●自然に湧き出る人の意志から作られる怪獣→彼らが必要とする世界を作りたい→人の意志と怪獣の存在がほぼほぼイコールだとしたら、それは怪獣優生思想というよりも結局人の意志が集まった世界というだけでは…?
●人の意志が怪獣となり自ら動く→怪獣は縛られていない・自由な存在→怪獣になる前に・意志がまだ人の中にある時に、人が自ら動けば解決するということ…?
これは完全に私の独自の解釈なんですが、
結局「人の意志・人がどう動くか」というところに落ち着くのではないかなと感じました。
そもそも、ガウマの顔をカラフルに塗った怪獣も、
元々人の意志だったものが怪獣となり、その人の代わりに意志(怪獣)が行動しようと、
いろんなところを塗りたい塗りたいとやっているうちに、
どんどん大きくなりすぎて人間世界に被害が出た=人の意志も溜め込みすぎ・やりすぎてしまうと良くない=人の中に意志としてある段階で自由にやってしまおうよ!
こういうことなのかな…と🤔
怪獣がばらまいたしずく?のようなものを持っていたちせちゃん。
彼女の意志・情動を元にしずくが少しずつ大きくなり、心優しい怪獣ゴルドバーンを生み出したのも、
おおもとの「人の意志・心」がしっかりしていれば、実害を出すような怪獣は生まれないということかなと感じました。
(ちせちゃんなんだかんだしっかりしてるしね✨)
あの世界は…
あと気になるのは、あの世界は「誰が作ったものか」ということですね🤔
そもそも誰かが作ったものではないかも知れませんが、
●学校の屋上の造り
●学校の門と校舎までの景色
●ダイナゼノンの操作を練習する河原の景色
●ス◯バっぽいコーヒーショップの景色
…などなど、どれも『SSSS.GRIDMAN』で新条アカネが構築した世界に少し似ていたような気がして…🤔
あとは、
●赤い髪に青い瞳の響裕太/青い髪に赤みを帯びた黄色っぽい瞳の麻中蓬
●アンチを彷彿とさせるナイト(過去を見せる怪獣のお話の中で、ばっちりアンチとアカネが映ってましたが…)
●アンチと怪獣少女 ー ナイトと2代目の声優さんがどちらも同じ
この辺も気になりますね。
一応別々の世界(平行世界)とされているので、
キャラクターに関しては、似てるけど別の人みたいなことだと思うんですが、
あのダイナゼノンの世界が、グリッドマンの世界と同じように怪獣が出てくる「別」の世界だとしたら、誰が作った世界なのか…??
気になります🤔✨
まとめ
【SSSS.DYNAZENON】ノンクレジットOP|オーイシマサヨシ「インパーフェクト」[Clean OP] Masayoshi Oishi (ぽにきゃん-Anime PONY CANYON 公式 You Tubeより)
グリッドマンに続き、この曲も本当に神曲ですね…✨
最初のダイナゼノンが振り返るところがかっこよすぎて鳥肌が立ちました!
上の段落に書ききれなかったんですが、心情の描写が細かいところも、映画的ですごく良いなと感じました。
『SSSS.DYNAZENON』内だと、第6話・暦が稲本さんの旦那さんの話を聞いているシーンで、
寄り添い合っていた傘の柄が徐々に離れていく描写が特に印象に残りました☔
●ガウマさんはどうなったのか?…ナイトが去る時に、アカネが作った2次元の世界の原形?骨組み?の中へ入っていったから、それが平行世界もしくは平行世界の間だとすると、多分怪獣がいる=ガウマは力を取り戻せる=大丈夫。
●シズムと交信?していた蓬…多分蓬もシズムと近い存在になれてきていたから、同じ空間で話せた?
●蓬も「インスタンス・ドミネーション」出来た…ガウマの頬の傷と同じZ型の傷が出来てきている。夢芽も。怪獣使いになれたのでは?
…など、まだまだ気になるところがたくさんあります。
よーし!ついに映画『グリッドマン ユニバース』を観て↑この辺の疑問の謎が分かるかもだ!
楽しみです☆
作品詳細
原作…グリッドマン
監督…雨宮哲
アニメーション制作…TRIGGER
●ガウマ…濱野大輝
●麻中 蓬…榎木淳弥
●南 夢芽…若山詩音
●山中 暦…梅原裕一郎
●飛鳥川ちせ…安済知佳
●ジュウガ…神谷浩史
●オニジャ…内田雄馬
●ムジナ…諏訪彩花
●シズム…内山昂輝
…他。
(参考:アニメ『SSSS.DYNAZENON』公式サイト より)
読んでいただきありがとうございました!